■腎臓・高血圧内科 初期臨床研修プログラム■
◎SBO1:良好な患者医師関係の構築
患者およびその家族の訴えに十分に耳を傾け、プロフェッショナルな医師として対応することで、患者の信頼を得ることが出来る。
◎SBO2:チーム医療の実践
医師間のみならず看護師、薬剤師、栄養士、臨床工学技士などの コメディカルスタッフとも良好な人間関係を築くことができる。
◎SBO3:地域医療連携への理解
地域医療における役割を自覚し、「かかりつけ医」や地域基幹病院との連携医療への理解とその実践が出来る。
◎SBO4:医療危機管理の理解と実践
医療における危機管理の重要性を理解し、適切な予防策や対応法が実践できる。
◎SBO5:プレゼンテーション能力の獲得
簡潔かつポイントを押さえ、又TPOをわきまえた、相手に伝わる適切なプレゼンテーションが出来る。
◎SBO6:基本的手技の実践
以下に示す基本手技に習熟する。
・圧迫止血法 ・注射法 ・採血法 ・創部消毒・処置 ・穿刺法(中心静脈、胸腔、腹腔) ・局所麻酔
◎SBO7:適切な医療記録の作成
以下のような医療記録が適切に作成できる。
・診療録 ・処方箋 ・指示書 ・診断書 ・死亡診断書 ・CPCレポート ・紹介状・返信作成
◎SBO8:診療計画の作成
診療計画を適正に作成することができる。
◎SBO1:病歴聴取能力の獲得
正しいコミュニケーション技術を身につけ、患者および家族から 正確でポイントを押さえた病歴を聴取し、記載できる。
・主訴 ・現病歴 ・既往歴 ・家族歴 ・妊娠出産歴
・手術輸血歴 ・患者背景(結婚、仕事、学歴、家庭環境)
・嗜好歴(喫煙、飲酒、サプリメント・漢方など常用物)
・アレルギー歴(食物・薬物)
・腎病歴(健診などでの尿・腎機能・血圧異常、妊娠高血圧症等)
◎SBO2:腎臓病における身体所見評価能力の獲得
以下の身体所見に精通し、所見を取ることができる
・◎体液量過剰(心不全、胸腹水、浮腫、高血圧など)
・◎体液量欠乏(皮膚ツルゴール低下・乾燥、血管虚脱・虚血、
(起立性)低血圧、頻脈など)
・◎高血圧(適切な方法による血圧測定、眼底検査、
Cushingなどの2次性高血圧を疑う身体所見など)
・◎動脈硬化(末梢動脈拍動触診、虚血所見、動脈雑音聴取など)
・○尿毒症(尿毒症性神経障害、尿毒症性漿膜炎など)
・○腎の異常(多発性嚢胞腎等の腎腫大、腎盂腎炎等の腎叩打痛、
腎動脈狭窄などの腎動脈雑音)
・○腎炎・膠原病(紅斑、紫斑、丘疹などの皮膚所見、疼痛・変形
などの関節所見など)
◎SBO1:臨床検査・画像診断の計画
腎疾患と高血圧の診療に必要な臨床検査・画像診断の意義を理解し、適切な検査計画をたてることができる。
・◎尿検査(定性検査および沈渣) ・◎尿生化学的検査
・◎血液・生化学・免疫血清検査 ・◎動脈血ガス分析
・◎腎機能検査(主にクレアチニン・クリアランス測定)
・◎心電図 ・◎胸部X線単純撮影 ・心超音波
・腎尿路画像診断
◎超音波 ○ドップラー超音波 ○CT/MRI ○核医学検査
・○腎生検
◎SBO2:臨床検査・画像診断の解釈
得られた検査結果を正しく解釈して、次の診断および治療のステップに進むことができる。
◎SBO3:食事療法処方の実践
食事療法の意義と限界を理解し、適切に計画をたて、さらに患者とその家族(食事を作る人)への教育を行うことができる。
・総カロリーの維持 蛋白・塩分・カリウム・リン制限
・糖尿病・高脂血症合併例への対応(カロリー制限、脂質制限)
食事療法の限界を知る
◎SBO4:薬物療法の実践
薬物療法の意義と適応を理解し、適切に計画をたて、さらに患者教育を行うことができる。
・◎高血圧に対する薬物(利尿薬・血管拡張薬・中枢作用薬等)
・◎体液過剰に対する薬物(利尿薬など)
・◎慢性腎臓病の進行を抑制する薬物
(レニン・アンジオテンシン系阻害薬を中心とした降圧薬等)
・◎慢性腎臓病合併症に対する薬剤
(ビタミンD製剤・エリスロポイエチン製剤など)
・○腎炎・膠原病・血管炎・移植に対する薬剤
(ステロイド薬・免疫抑制薬など)
・○体液電解質異常に対する薬剤
(陽イオン交換樹脂 ・リン吸着薬など)
・○代謝異常に対する薬剤
(糖尿病治療薬・高尿酸血症治療薬など)
◎SBO5:輸液療法の実践
輸液治療の基本を理解し、適切に計画をたてることができる。特に脱水症や溢水、腎不全の際の適切な輸液製剤と量が選択できる。
・◎補充(是正)輸液 ・◎維持輸液 ・○栄養輸液
○SBO6:末期腎不全の基本的治療法の理解。
・◎血液透析 ・◎腹膜透析 ・◎腎移植
・○血液濾過(透析) ・○血液・血漿吸着
○血漿交換 ・○急性血液浄化法(持続血液浄化法)
○SBO7:治療経過を自らの検査計画と治療計画にフィードバックできる。

◎SBO1:高血圧緊急症
◎SBO2:急性腎不全
◎SBO3:尿毒症
◎SBO4:体液電解質異常(高カリウム血症、代謝性アシドーシスなど)
◎SBO5:体液過剰症(心不全)
○SBO6:急速進行性腎炎症候群
○SBO7:急性尿路感染症

◎SBO1:患者を全人的に理解し、心理的な側面も含めて患者および家族を支援することができる。
◎SBO2:腎疾患患者の社会復帰を支援するための病院内および社会的な制度・仕組みを理解し、利用できる。
◎SBO3:管理栄養士、理学療法士、ソーシャルワーカーなどと協力して、患者の社会復帰計画を立て実行できる。